EVENT イベント・観光情報

犬子ひょうたん祭(祇園祭)

2023.05.01
山鹿の祇園祭「犬子ひょうたん」は、大宮神社境内に鎮座する八坂神社の例祭で毎年6月15日に執り行われます。

その昔、「京都より神様をお遷ししていると、突然子犬が姿を現しついてきた。長い道中、子犬が疲れたため、ひょうたんのお神酒を少し分け与えるとすぐに元気になった。その後、一行は無事中村(山鹿)に辿り着き、神様のお遷しの神事を終えると子犬は突然姿を消した。すると当時山鹿で流行していた疫病が途絶え、平和が訪れた。」そうです。

 このことから、この子犬は神の遣いとして信仰されるようになりました。その後、毎年6月15日の例祭当日には、米粉で奉製されたひょうたんを抱えた子犬の姿の御守を授与しており、神棚などに祀り一年間の無病息災を祈る風習があります。
また、ご祭神の素戔嗚尊に因み、同じく米粉で奉製された大蛇の姿の御守も授与されます。

その他、社頭では6月15日限定で八坂神社のお神札、無病息災の笹守やペット守、五色ひょうたん御守、身体健全祈願串など八坂神社にまつわる授与品が授与されます。
また、例祭当日の夜には、神楽殿において、肥後神楽保存会による肥後神楽の奉奏や、犬子ひょうたんの由緒を子供たちに紹介する紙芝居が行われ、屋台が立ち並び多くの参拝者で賑わいます。


場所:熊本県山鹿市山鹿196 大宮神社境内 八坂神社

 さらに山鹿では、この日を「はつかたびら」と称し、この日をもって浴衣おろしの日とされ、老若男女浴衣を身に纏い参拝する風習があり、夏のはじまりの風情を感じる一夜となります。